長年腰椎分離すべり症ということで腰痛に悩まされてきたということでした。来院時、動くと腰が痛く左足にしびれがあり、特に座ってから立ち上がる時に痛みが強くありました。
腰椎分離すべり症による腰椎の原因と、坐骨神経周囲の癒着による痛みが原因の2つが考えられました。まずは、坐骨神経痛の症状を緩和するために、癒着していると考えられる場所の筋肉や神経を手技でリリースし、超音波エコーを見ながら鍼治療を行いました。
並行して、腰痛が強かったので、関節ニュートラル整体にて腰椎に対して施術を行いました。腰椎分離すべり症の方の、すべっている部分の腰椎は非常に弱く金属疲労しているような状態なので、決して強くマッサージしたり、ストレッチしたり、牽引治療してはいけません。金属疲労している部分を動かしすぎないように、30個以上ある脊椎関節を一つずつ調整しました。
3回目にはしびれはありますが、腰に痛みなく動けるようにまで改善しました。その後は腰に負担がかかりすぎないように関節ニュートラル整体をメインにしていきました。
現在は足のしびれと腰の痛みが改善したら、くびの痛みが気になるということで治療継続中です。
すべっている腰椎は非常に弱く金属疲労しているような状態で動かしすぎてはいけません。しかも長期的にみるとすべりが進行する場合もあるので整形外科専門医と連携しながら定期的に施術をする必要があります。
施術によりすべっている腰椎が元に戻ることはありませんが、症状を改善し進行を遅らせることはできると考えています。
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