【何が頸の痛みを引き起こしているのか】
非常にシンプルですが深淵な問いでもあります。
人体の要である頭を支え、体を繋げる役割を持つ頸。
重要な部分であるのは言うまでもないですが、重厚な筋肉でガッチリ守られているわけでもなく、かといって骨太で頑丈という事でもありません。
しかし日常的には結構な負担にさらされています。
頭の重量はおおよそ体重の10%と言われています。体重60kgの人なら6kgということになります。
さらっと書きましたが考えてみるとかなり重さです。2リットルのペットボトルで置き換えてみると実に3本分の重量です。
仮に片手でその重さを持ってみるとするとどうでしょうか。大半の人がかなりきついと感じるのではないでしょうか。
それを1〜2分ではなく何時間も、そして何日も支え続けるとなると、いかに負担にさらされている部位なのだということがイメージ出来るのではないでしょうか。(さも自分が考えたかのように書きましたが、こちらは北海道にいらっしゃいます有名な麻酔科先生の受け売りとなっております。ご容赦くださいませ。)
前置きが長くなってしまいました。
今回は頸の痛みをよく引き起こす椎間関節とその神経にフォーカスしてお話ししていきたいと思います。
【頸の関節と神経】
首の骨は一つひとつ積み重なっており、その後ろ側には左右に小さな関節があります。
これを頸椎椎間関節と呼びます。

神経はこの関節の合間を縫うように走っており、この神経が挟まれたり伸ばされたりすると痛みを感じることになります。
また、椎間関節は剥き出しであるのではなく、膜(関節包)に包まれています。
この膜の中にはいろんな種類のセンサーが密集しており、ここにも神経が走っています。

【痛みが出る動き】
ようやく本題です。
頸を動かしたとき、関節や神経には圧や、牽引のようなストレスがかかります。
正常であれば痛みを引き起こすことはありませんが、動きが悪い箇所があると、別の箇所が過剰に動くことによって動きをカバーしようとします。
その際に神経や関節包を圧迫するようなストレスが過剰にかかり、痛みを引き起こすことがあります。
椎間関節が原因で痛みを引き起こす代表的な動き
- 上を見る
- 左右に頸を回す
- 横に倒す
痛みの範囲
- 背骨の真ん中から少し外のライン
- 肩甲骨の内側
などがあります。
身に覚えがある方もいらっしゃるのではないのでしょうか。
【慢性化するとどうなるのか】
これらのストレスが継続してかかり、痛みが慢性化してしまうと神経が過敏になることがあります。
過敏になると痛みを感じやすくなったり、痛みのせいで筋肉が防御するように緊張し続け血流が悪くなったり、そこからまた痛みが発生したりという負のループが生じてしまいます。
また、痛みが常にある状態というのは当然ですが精神衛生上よろしくありません。
痛みと向き合い続けていると心も疲弊してしまいます。
【当院での考え方】
痛みをキャッチするのは結局のところ神経です。
当院ではエコーと鍼を用いて神経にアプローチをします。
痛みをシャットアウトすることは上述の負のループを断ち切ったり、痛みから解放されることで精神的な負担の軽減にもつながります。
今回は椎間関節について書きました。
上記動きで痛みや違和感がある方、どうぞお気軽にご相談くださいませ。