天気が悪いと痛みが増えるのはなぜ?
「雨が近づくと腰が重い」
「台風の前に肩こりや頭痛がひどくなる」
「昔のケガがうずく」
こうした“天気と痛みの関係”のご相談はとても多くあります。
これは気のせいではなく、体の仕組みとしてきちんと説明できる反応です。
ポイントは、
低気圧 → 自律神経(交感神経) → 炎症や痛みの感じ方の変化
という流れです。
そもそも低気圧で体の中に何が起きている?
気圧が下がると、体はその変化を感知します。
ここで重要な役割をしているのが内耳(耳の奥)にある気圧センサーです。
低気圧で痛みが増える流れ
- ①低気圧(気圧の低下)
- ②内耳のセンサーが変化を察知
- ③脳に情報が送られる
- ④交感神経が優位になる(=緊張・ストレスモード)
この状態になると体は「戦闘モード」になり、次のような変化が起きます。
- ①血管が収縮し血流が悪くなる
- ②筋肉がこわばる
- ③体内で炎症や痛みを強める物質(炎症スイッチ)が出やすくなる
- ④緊張ホルモンが増えて痛みに敏感になる
つまり、「血流低下+筋緊張+炎症」=痛みが出やすい環境が体の中で作られてしまうのです。
でも実は…普通の人はそこまで痛くならない
交感神経が少し上がるだけなら、多くの人は問題になりません。
しかし、
- 神経が傷んでいる
- 慢性炎症がある
- コリや関節の負担が続いている
- 過去のケガ(古傷)がある
このような方は、痛みのセンサーが過敏になっている状態です。
そのため、軽い気圧変化だけでも痛みのスイッチが入りやすいです。
これが「天気痛」の正体です。
天気痛が出やすい代表的な症状
- 頭痛・片頭痛
- 首こり・肩こり
- 腰痛
- 坐骨神経痛のような痛み・しびれ
- 膝や足首など関節の痛み
- 昔のケガ(古傷)のうずき
「ズキズキ」「ピリピリ」「締めつけ」「重だるい」など、感じ方は人それぞれです。
今日からできるセルフケア
気圧自体は変えられません。
交感神経の上がりすぎを抑えることが一番現実的な対策です。
① 首・耳まわりを温める
内耳〜首は自律神経と深く関係しています。
蒸しタオル・カイロ・入浴がおすすめです。
② 呼吸を「長く吐く」
4秒吸う → 6〜8秒吐く ×5回
吐く時間を長くすると副交感神経が働き、リラックスモードに切り替わります。
③ 軽い運動
- 5〜10分の散歩
- 股関節や肩甲骨をゆっくり動かす体操
「軽く循環を上げる」程度がベストです。
④ カフェイン・睡眠不足・冷えに注意
これらは交感神経を刺激し、天気痛を悪化させやすい要因です。
鍼治療は症状緩和に有効です
鍼灸では、次のポイントに効果があります。
- 交感神経優位で固まった筋肉(首・肩・背中・骨盤)
- 血流が低下している部位
- 炎症が残り過敏になった組織
天気で痛むのは気のせいではない
- 低気圧で交感神経が上がる
- 血流低下・筋緊張・炎症が起こる
- 神経が過敏な人ほど痛みが出やすい
状態を確認しながら治療を行なっていきます。
お気軽にご相談ください。